AWS BuilderCards熟練者のための「Generative AI add-on」についてまとめてみた

AWS BuilderCards熟練者のための「Generative AI add-on」についてまとめてみた

Clock Icon2024.12.05

はじめに

こんにちは。AWS事業本部コンサルティング部に所属している和田響です。

AWS BuilderCardsはAWS re:Invent 2024で第2版がリリースされました。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/aws-buildercards-second-edition-available-at-reinvent-2024-and-online/

私も0日目に第2版をゲットしました。
https://dev.classmethod.jp/articles/aws-buildercards-with-the-support-of-a-japanese-teacher/

第2版と一緒にいただいたGenerative AI add-on(画像右)をついに開封しましたので、その内容をまとめます。
スクリーンショット 2024-12-01 15.30.02.png

Generative AI add-onの中身

Generative AI add-onには以下の2種類のカードが入ってました。

  • Mission Card
  • Builder cards

Mission Card

Mission CardはMission #1〜10まであり、以下のような内容が書かれています。(大きさはBuilder Cardsの2枚分)
Untitled(5) (2).png

Builder Cards

Builder Cardsは以下のようなAI/ML系のAWSサービスを中心に収録されていました。
Untitled(4) (2).png

具体的には以下の50枚のラインナップです。
*()は枚数

  • Amazon Q(8)
  • Amazon Connect(4)
  • Amazon Quicksight(4)
  • Foundation Model(4)
  • Amazon Aurora(2)
  • Amazon S3(4)
  • AWS IAM Identity Center(1)
  • Amazon AodeCatalyst(2)
  • Amazon OpenSearch Service
  • Amazon SageMaker(8)
  • Amazon Bedrock(6)

Q、SageMaker、Bedrockはたくさん入ってますね。

遊び方

まず、Builder Cardsはそのまま追加して使用します。

Mission Cardは通常のルールに追加して、サイドミッションのような形で機能します。
ミッションの流れは以下の通りです。

  • Mission Cardをシャッフルし裏向きで置く
  • ゲーム開始時に1人一枚ドローし、他のプレーヤーには見せないように内容を確認する
  • 自分のターンでMission Cardを表向きで場に出すことでミッションを公開することができる
  • プレーヤーの誰かがMission Cardに記載された構成を構築すると、Mission Cardを取得する
  • ミッションをクリアしたプレーヤーには Well-Architected Pointsが3点追加される

https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-buildercards-rules_2024.pdf?version=1

例えば、以下のMission Cardが場に出ているとします。
Untitled(7).png

この場合、自分の手札に「Amazon Connect」「AWS Lambda」「Machine Learning系のサービス」が揃った場合にクリアできます。

例えば以下のような手札の場合、Mission Cardを取得しWell-Architected Pointsを3点追加できます。
Untitled(6).png

ゲーム性

私には一緒にプレーしてくれる仲間がいなかったので、全て想像にはなりますが、Generative AI add-onを入れたAWS BuilderCardsは以下のようになると予想します。

ミッションクリアのハードルが高い

例えば先ほどのMission #9ですが、クリアに必要な「Amazon Connect」は2枚しかありません。
Untitled(7).png

そのため、ポンポンとクリアできるようなものではなく、かなりハードルの高いような気がします。
個人的には 1試合で1回クリアできるかどうか のレベルだと思います。

ミッションクリアは勝利にかなり近づく

前述の通り、ゲームの中でミッションクリアはかなりハードルが高いと思われます。
しかしながらミッションクリアのベネフィットは大きく、Well-Architected Pointsが3点追加されます。

再び先ほどの手札を見てみましょう。
Untitled(6).png

細かい説明は割愛しますが、AWSome creditsが合計10になっています。
AWSome creditsが8ポイントで、Well-Architected Points 3ポイントを購入できる (通常ルール)ため、このターンプレーヤーはミッションクリアの3ポイントと、AWSome creditsで購入分の 計6ポイントのWell-Architected Pointsを取得可能 です。

4人プレーの場合、購入できるWell-Architected Pointsは合計22ポイント(1ポイント7枚 + 3ポイント5枚)です。そんなゲーム性の中、1ターンで6ポイント獲得はかなりのインパクトです。

一発逆転があり得る

先ほどの内容にも少し重なりますが、ゲーム後半にかけて大量のWell-Architected Pointsが見込めるミッションですが、以下の要素が良い働きをしそうです。

ゲーム開始時に1人一枚ドローし、 他のプレーヤーには見せないよう に内容を確認する

「ゲーム終盤まで静かにプレーし、誰かが勝ちを確信した頃にミッションクリアで大逆転!」なんてシナリオも十分に考えられます!

どんな人におすすめか?

Generative AI add-onがどんな人におすすめかは、公式のルールブックに記載がありました。

If you play AWS BuilderCards for the first time, consider playing without Mission cards – they are optional and add more complexity to the game, which can be distracting to new players.
(ChatGPT 4oによる翻訳)
初めてAWS BuilderCardsをプレイする場合は、ミッションカードを使用せずにプレイすることを検討してください。ミッションカードはオプションであり、ゲームにより複雑さを加えるため、新しいプレイヤーにとって気が散る原因となることがあります。

やはり複雑なルールのため熟練者におすすめのようですね。
「最近マンネリ化しきたな〜」「最近あんた勝ちすぎじゃない?」といった状況のカンフル剤として期待できそうです!

少なくともプレーヤー全員が何回かプレーし、皆がルールを把握した段階での導入が良いでしょう。

最後に

今回はAWS BuilderCardsのGenerative AI add-onについてまとめてみました。
難しいそうなルールですが慣れてしまえば楽しめる内容かと思います。

このブログを読んでいただいた方が、少しでもAWS BuilderCardsに興味を持っていただけたら嬉しいです。

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