AWS BuilderCards熟練者のための「Generative AI add-on」についてまとめてみた
はじめに
こんにちは。AWS事業本部コンサルティング部に所属している和田響です。
AWS BuilderCardsはAWS re:Invent 2024で第2版がリリースされました。
私も0日目に第2版をゲットしました。
第2版と一緒にいただいたGenerative AI add-on(画像右)をついに開封しましたので、その内容をまとめます。
Generative AI add-onの中身
Generative AI add-onには以下の2種類のカードが入ってました。
- Mission Card
- Builder cards
Mission Card
Mission CardはMission #1〜10まであり、以下のような内容が書かれています。(大きさはBuilder Cardsの2枚分)
Builder Cards
Builder Cardsは以下のようなAI/ML系のAWSサービスを中心に収録されていました。
具体的には以下の50枚のラインナップです。
*()は枚数
- Amazon Q(8)
- Amazon Connect(4)
- Amazon Quicksight(4)
- Foundation Model(4)
- Amazon Aurora(2)
- Amazon S3(4)
- AWS IAM Identity Center(1)
- Amazon AodeCatalyst(2)
- Amazon OpenSearch Service
- Amazon SageMaker(8)
- Amazon Bedrock(6)
Q、SageMaker、Bedrockはたくさん入ってますね。
遊び方
まず、Builder Cardsはそのまま追加して使用します。
Mission Cardは通常のルールに追加して、サイドミッションのような形で機能します。
ミッションの流れは以下の通りです。
- Mission Cardをシャッフルし裏向きで置く
- ゲーム開始時に1人一枚ドローし、他のプレーヤーには見せないように内容を確認する
- 自分のターンでMission Cardを表向きで場に出すことでミッションを公開することができる
- プレーヤーの誰かがMission Cardに記載された構成を構築すると、Mission Cardを取得する
- ミッションをクリアしたプレーヤーには Well-Architected Pointsが3点追加される
例えば、以下のMission Cardが場に出ているとします。
この場合、自分の手札に「Amazon Connect」「AWS Lambda」「Machine Learning系のサービス」が揃った場合にクリアできます。
例えば以下のような手札の場合、Mission Cardを取得しWell-Architected Pointsを3点追加できます。
ゲーム性
私には一緒にプレーしてくれる仲間がいなかったので、全て想像にはなりますが、Generative AI add-onを入れたAWS BuilderCardsは以下のようになると予想します。
ミッションクリアのハードルが高い
例えば先ほどのMission #9ですが、クリアに必要な「Amazon Connect」は2枚しかありません。
そのため、ポンポンとクリアできるようなものではなく、かなりハードルの高いような気がします。
個人的には 1試合で1回クリアできるかどうか のレベルだと思います。
ミッションクリアは勝利にかなり近づく
前述の通り、ゲームの中でミッションクリアはかなりハードルが高いと思われます。
しかしながらミッションクリアのベネフィットは大きく、Well-Architected Pointsが3点追加されます。
再び先ほどの手札を見てみましょう。
細かい説明は割愛しますが、AWSome creditsが合計10になっています。
AWSome creditsが8ポイントで、Well-Architected Points 3ポイントを購入できる (通常ルール)ため、このターンプレーヤーはミッションクリアの3ポイントと、AWSome creditsで購入分の 計6ポイントのWell-Architected Pointsを取得可能 です。
4人プレーの場合、購入できるWell-Architected Pointsは合計22ポイント(1ポイント7枚 + 3ポイント5枚)です。そんなゲーム性の中、1ターンで6ポイント獲得はかなりのインパクトです。
一発逆転があり得る
先ほどの内容にも少し重なりますが、ゲーム後半にかけて大量のWell-Architected Pointsが見込めるミッションですが、以下の要素が良い働きをしそうです。
ゲーム開始時に1人一枚ドローし、 他のプレーヤーには見せないよう に内容を確認する
「ゲーム終盤まで静かにプレーし、誰かが勝ちを確信した頃にミッションクリアで大逆転!」なんてシナリオも十分に考えられます!
どんな人におすすめか?
Generative AI add-onがどんな人におすすめかは、公式のルールブックに記載がありました。
If you play AWS BuilderCards for the first time, consider playing without Mission cards – they are optional and add more complexity to the game, which can be distracting to new players.
(ChatGPT 4oによる翻訳)
初めてAWS BuilderCardsをプレイする場合は、ミッションカードを使用せずにプレイすることを検討してください。ミッションカードはオプションであり、ゲームにより複雑さを加えるため、新しいプレイヤーにとって気が散る原因となることがあります。
やはり複雑なルールのため熟練者におすすめのようですね。
「最近マンネリ化しきたな〜」「最近あんた勝ちすぎじゃない?」といった状況のカンフル剤として期待できそうです!
少なくともプレーヤー全員が何回かプレーし、皆がルールを把握した段階での導入が良いでしょう。
最後に
今回はAWS BuilderCardsのGenerative AI add-onについてまとめてみました。
難しいそうなルールですが慣れてしまえば楽しめる内容かと思います。
このブログを読んでいただいた方が、少しでもAWS BuilderCardsに興味を持っていただけたら嬉しいです。